そろそろ石原慎太郎は怒った方が良い。

青少年健全育成条例改正案が問題になっていますが、この規制で主に影響を受けるのはマンガ・アニメとの事です。(伝聞)

そろそろ石原慎太郎*1は怒った方が良いでは無いでしょうか。それ程文学の影響力が衰えているのかと!
思えば、「蛇にピアス」以降モラル的な話題になった文学作品を寡聞にして知りません。太宰や三島が活躍していた頃は実際に世間が動揺し、騒然とする影響力がありました。若き慎太郎もこの系譜に並べられるでしょう。が、平成も20年を過ぎたこの現在、文章で世の中を動かせる「作家」は何処に居るのでありましょうか?(なんか文調がおかしくなってきたな。)現在も活動している作家で多少なりとも影響力を持つって筒井康隆ぐらいですかね?*2

何故、世間の価値観を揺らがすような骨太の作家が消えていったでしょう?騒乱を起こすような小説家は自主規制の名の下に消されてしまったのではないのですか?もしも、そうでは無いとおっしゃるなら、不甲斐無い後進作家を一喝し、ぬるま湯に浸った出版業界が肝を冷やす衝撃作を世に表すのが「作家」でしょう。石原都知事としてのご活躍は、富に御聞きする所ですが、作家としての慎太郎は生きているのか死んだのか?活字中毒者としては、未だに瑞々しい完成を保っている石原慎太郎の問題作を期待する処であります。

*1:作家に対する敬意を表す為、文中作家としての呼称にはあえて敬称を付けていません。

*2:もしも、お勧めの作家があればご教授頂きたい。